2012年12月26日

熊本の妖怪 29 金峰山と飯田山と甲佐山

熊本の妖怪 29 金峰山と飯田山と甲佐山

熊本の妖怪シリーズ、こわーいネタが続いたので、

今日はソフトな感じで。


金峰山と飯田山と甲佐山です。


金峰山は、

宮本武蔵が五輪書を書いた、有名な霊巌洞があります。

宮本武蔵の生涯で巌流島と並んで必ず出てくる場所ですね。


こういう言い伝えがあります。


その昔、

熊本の金峰山と飯田山は、言い争いをしました。

飯田山『おい、金峰山、俺はお前より絶対背が高い。』

金峰山『いや、俺の方が絶対背が高いぜ。』

飯田山『じゃあ、自分の頭の上に樋を置いて、水を流してみよう。』

金峰山『それだったら低い方に水が流れていくものな。どうせ俺の方が高いけどな。』

飯田山『どうせ俺の方が高いけどな。』


そして、二つの山は、

頭にながーーーーーい雨どいを用意して、

水を流してみました。

そしたら、飯田山の方に水が流れていき、飯田さんの方が背が低いことが証明されました。

飯田さんはこう言いました。

『もう、俺の方が背が高いなんて、言い出さん!!(飯田山)』



・・・・・・・しーーーーん。

そして飯田山は別の山に八つ当たり!!

とばっちりを食ったその山は頭を叩かれて削られてしまいました。


そしてその山が一言。

『もう、降参(こうさん→甲佐山)』

・・・・・・・しーーーーーん。


こうして、飯田山、甲佐山と呼ばれるようになったそうな。


・・・・・・。

・・・・・・。

・・・・・・。

だじゃれかい!!!!


これでしーーーんとなったから山が喋らなくなったのかは疑問ですが・・・。


こういった山が背を比べるお話は全国に残っています。

こういった話の裏には、

必ず山岳信仰があります。


山に生命が宿っていて、

恐れ敬われてきたという事。

そういった山々には、

その山を中心にしたそれぞれの山岳信仰の集団がいました。

また、それが豪族になっていったとも考えられます。


深読みしていくと、

その集団同士の抗争を暗に伝えてきた可能性もあります。

それらは大和朝廷を中心とした勢力に飲み込まれ、

統一という名のもとに支配されていった、と言うわけです。

そのためそれ以前の正史として残せなかった話を、

人々が語り継いでいた可能性もあるのです。


途中まで単なるダジャレ話と思っていたあなた。

ちゃんと最後まで読んだら。


えーーーー話でしょ??

最後のものだけは私の理屈です。

本当かどうかは山に聞いてください。





和太鼓教室おんがくの森代表・坂本新吾

メール ongakunomori1978@gmail.com

電話  08033760407




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Posted by 和太鼓×子育て つーパパ 熊本 at 10:50│Comments(0)妖怪
 
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