ダイスキ熊本のいいトコロ　ご飯と旅と　おんがくの森　子育て×和太鼓　

じいちゃんの話を書き留めるこのコーナー。

第二回！


古墳界で有名な塚原古墳は、

熊本市城南町にあるもので、

こちらの塚原古墳とは違います。

宇城市不知火町の塚原古墳は、

発掘が全然すすんでいないため、

有名ではありません。

誰か発掘してくれ。


つーパパ家の近くの丘陵地帯、

通称観音山のふもとに戦前まで家があり、

その近くに天神様として祀られていました塚原平古墳。


つーパパ旧家は、

そのすぐとなりにあり、

じいちゃんは小さいころ天神様の周りでもちろん遊んでいたんですが、

そこが古墳だと分かった（発掘された）のは、ごく最近。

なにかあるとはわかっていたんですが、

神様の祠を掘り返すわけにはいかないですね。


天神様と言っても菅原の道真とは全く別物。

大和朝廷以前のものです。


つーパパの旧家自体は、

太平洋戦争の空襲で焼失。

今回のじいちゃんとの探検で、

この天神様の近くに広い土地を所有していたことから、

この古墳の守り人のような家だったと推測されます。

もちろん、数軒で守っていたうちの一軒だったようです。


半農半漁で身分も農民、ぼちぼちの暮らしだったみたいですが。

１４００年を超える間に何を祭ってるのかわからなくなるのは当たり前ですけねえ。

不知火海は江戸以降の干拓地ですので、

昔は海も近く海の幸と山の幸も畑も出来て、

暮らしやすい土地だったと思われます。

不知火の謎の火の伝説などがあるように、

有力な豪族がいてもおかしくないような土地だったのです。


景行天皇、ヤマトタケルにより九州が大和朝廷に吸収されたという事なのですが、

それ以前に別勢力があったものと思われます。

当たり前ですが、

大和朝廷が日本の政権をとった大化の改新の際、

それ以前の資料などはほぼ捨てられています。

政権にとって都合の悪い歴史は無い方がいいですから、

それゆえ、祠として祀られてはいても、

中が何か伝わっていないものと考えられます。

隠れキリシタンのような感じです。




家が焼失した後、

しばらくはこの土地に暮らし、

ほったて小屋に住んでいましたじいちゃんばあちゃん一族。

この土地を平地と交換して、

現在の実家や田畑を手に入れます。


よって、この天神様から離れてしまいます。


つーパパの子供の頃、台風によってその一部が崩れ、

古墳が発見され、発掘されるに至ったようです。

現在のつーパパ家の墓はこの上あたりになります。


という事は、この古墳の山側、海側を所有していて、

関係の深さがうかがえますね。

でも何かわかってなかったのがウケマスね（笑）


さてこの古墳の説明にあるように、

この古墳の中に２０体も遺骨があり、

そういう古墳はまれだそうです。

何か事情があったようですね。


大和朝廷とこちらの国が争ったなどの大きな変革期であったのかもしれません。

大和朝廷には、

滅ぼした国の悪霊を恐れ、封印するために神道により祀ったような動きがあります。

出雲大社もひょっとしたら封印の可能性も否定はできませんよね。


それに近いものがあったのかもしれません。

とは言え、発掘時よりも研究が進んでいる現在、

通称観音山が発掘されればもっと多くの事が分かるのかもしれません。

そんな気がしました。

大和朝廷ありきでスタートしている教科書の歴史の流れとは違うものであると思います。

それ以前は最大勢力の邪馬台国がどこにあったのかも分からない、

不確定要素満載ですから、教育上、まだまだ無駄知識のレベルです。

だから、発掘されないのでしょうけどね。



この山全部発掘して、

整備すれば、お客さんいっぱい来て、潤うんじゃ？

と思った今回の山めぐりでした。


それにしても９０超えてこうやって孫と山まわれるんだから、

すごいじいちゃんやね。

話がたくさん聞けてよかった。



和太鼓教室おんがくの森代表・坂本新吾
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電話　　08033760407