2012年03月18日

本当は怖い 彼岸花の話

本当は怖い 彼岸花の話

お彼岸ですねー。

彼岸になると、道端に咲くのが彼岸花。


綺麗な花ですね。

でも、『ひまわりの花のような人ですね』とか、

『バラの花のような人ですね』とか言われると嬉しいけど、


『彼岸花のような人ですね』って言うと・・・。

ちょっと嬉しくないかも・・・。


日本人にとって少し暗いイメージの花かも知れないですねー。

なんで、と言うと漠然とした答えしかないんですが。

それにまつわるこういうお話があります。


実は彼岸花は、

昔から食用として植えられたもので、それが広がったものです。

と言っても、彼岸花には弱い毒があり、

皮膚に付くとかゆみが出たり、そのまま食べるとおなかを壊したりします。

もっともお湯で湯がけば毒は消えておひたしなどで食べられるんですけど、

そのことは昔の人は知っていました。


しかし、毒があるものを食べるのは最終手段。

つまり飢饉の時だったのです。

彼岸花の咲く頃には飢饉が起こりやすい気候でもあります。

昔の飢饉と言えば、輸入もできず、本当に凄まじいものでした。

文字通り何もない。


食べれるものは何でも食べました。

木や雑草も土壁に塗りこまれたワラも食べました。

そして、最後に毒のあるもので平地にたくさん咲くもの、

彼岸花を食べたのです。


これを食べてしまうと、

草も生えない荒野ばかり、

食べられるものは・・・・。


死んだ人の肉だったんですね。

江戸時代に実際に記録に残ってるんですよね。

なので、彼岸花を食べる=死、

あの世の花、血の色の赤と言うのがイメージとして定着したものだと言います。


飢饉の際には、

姥捨てや子捨て、身内を死に向かわせる悲しみや、

生存するにはその肉を食べるという行為にまで繋がる程の苦しみがありました。


彼岸花は、

綺麗ごとでは済まされない、そんな食の教訓を残してくれているんですね。


近代の食糧問題、この花はどう思って眺めているのでしょうね


和太鼓教室おんがくの森代表・坂本新吾
メール ongakunomori1978@gmail.com
電話  08033760407



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Posted by 和太鼓×子育て つーパパ 熊本 at 17:51│Comments(0)季節
 
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